トップ
>
米屋町
>
こめやまち
ふりがな文庫
“
米屋町
(
こめやまち
)” の例文
今の築地二丁目の
出方
(
でかた
)
の二階へ引っ越して来た時には、女から
貰
(
もら
)
った
手切
(
てぎれ
)
の三千円はとうに
米屋町
(
こめやまち
)
で
大半
(
あらかた
)
なくしてしまい、
残
(
のこり
)
の金は一年近くの
居食
(
いぐい
)
にもう数えるほどしかなかった。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこで稼いでいるうちに、
米屋町
(
こめやまち
)
で少しは名前の通った花村という年輩の男を物にし、花村がちょうど妻と死に
訣
(
わか
)
れて、孤独の寂しさを身にしみて感じていた折なので、家へ入れる約束で
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
身柄は
謂
(
い
)
ふにも足らぬ
足軽頭
(
あしがるがしら
)
に過ぎざりしが、才覚ある者なりければ、廃藩の
後
(
のち
)
出
(
い
)
でて小役人を勤め、転じて商社に
事
(
つか
)
へ、一時
或
(
あるひ
)
は地所家屋の売買を周旋し、
万年青
(
おもと
)
を手掛け、
米屋町
(
こめやまち
)
に
出入
(
しゆつにゆう
)
し
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“米屋”で始まる語句
米屋
米屋冠
米屋被
米屋与右衛門