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篠懸
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すゞかけ
ふりがな文庫
“
篠懸
(
すゞかけ
)” の例文
街路樹のベツドかと見えて、
篠懸
(
すゞかけ
)
の苗木が植ゑてあり、その間には
紫陽花
(
あぢさい
)
なぞがさき亂れてゐた。さすがにその邊までは大阪のやうな大きな都會を中心に控へた村々の續きらしくも思はれた。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
篠懸
(
すゞかけ
)
の木よ、總大將が乘る
親船
(
おやぶね
)
の
帆檣
(
ほばしら
)
、遠い國の戀に向ふ
孕
(
はら
)
んだ帆——男の
篠懸
(
すゞかけ
)
は
種子
(
たね
)
を風に
播
(
ま
)
く
石弩
(
いしゆみ
)
の如く、
甲
(
よろひ
)
を通し腹を刺す——女の
篠懸
(
すゞかけ
)
は
始終
(
しじゆう
)
東をばかり氣にしてゐて
定業
(
ぢやうごふ
)
を
瞑想
(
めいさう
)
する
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
篠懸
(
すゞかけ
)
の葉は
翼
(
つばさ
)
撃
(
う
)
たれし鳥に似て次々に黒く縺れて浚はれゆく。
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
篠懸
(
すゞかけ
)
の
一本木
(
いつぽんぎ
)
よ、片意地の戀人たちよ、わたしの悲しい心の
悦
(
よろこび
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
あゝ、神寂びし
篠懸
(
すゞかけ
)
よ
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
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篠懸
(
すゞかけ
)
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
篠
漢検準1級
部首:⽵
17画
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
“篠懸”で始まる語句
篠懸乾