“箋”の読み方と例文
読み方割合
せん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから今度は手当り次第に一つの手紙の封を切り、黄いろい書簡せんに目を通した。この手紙を書いたのは僕の知らない青年だった。
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
沢崎の手紙は罫引けいひきの書簡せん一枚へ(先日幸子が未亡人のもとで見せられたのは巻紙へ毛筆でしたためてあったのに)
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
キリスト教では眼でとれたばかりが既に姦婬同然といい、儒書にも宋の華父督が孔父の妻を途に見、目むかえてこれを送り曰く、美にしてえんなりと、竹添たけぞえ先生のせん