しの)” の例文
心悸臂揺ひようし、茫然自失して筆を落し続け、写生はお流れ、それからちゅうものは日々憂鬱してしん定まらず「浅茅あさぢふの小野のしの原忍ぶれど、余りてなどか人の恋しき」
うち靡く春さりくればしののうれに尾羽うちふれて鶯なくも 万葉 一〇
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)