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きょうそう
ふりがな文庫
“
競漕
(
きょうそう
)” の例文
岡田が洋行の事を
噫気
(
おくび
)
にも出さぬので、僕は色々話したい事のあるのをこらえて、石原と岡田との間に交換せられる
競漕
(
きょうそう
)
の経歴談などに耳を傾けていた。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
警察ランチの運転手はしばらく
競漕
(
きょうそう
)
して見たが、とても抜き返せないことを知ると、腹立たしげにつぶやいた。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
毎年春季に開かれる大学の
競漕
(
きょうそう
)
会がもう一月と差し迫った時になって、文科の
短艇
(
ボート
)
部選手に急な欠員が生じた。五番を
漕
(
こ
)
いでいた浅沼が他の選手と衝突して
止
(
や
)
めてしまったのである。
競漕
(新字新仮名)
/
久米正雄
(著)
○ベースボールの特色
競漕
(
きょうそう
)
競馬競走のごときはその方法甚だ簡単にして勝敗は
遅速
(
ちそく
)
の二に過ぎず。故に
傍観者
(
ぼうかんしゃ
)
には興
少
(
すくな
)
し。球戯はその方法複雑にして変化多きをもって傍観者にも面白く感ぜらる。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
橋場辺の岸から向岸を見ると、帝国大学のペンキに塗られた
艇庫
(
ていこ
)
が立っていて、毎年
堤
(
つつみ
)
の花の咲く頃、学生の
競漕
(
きょうそう
)
が行われて、艇庫の上のみならず、そのあたり一帯が競漕を見にくる人で賑かになる。
向島
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
尤
(
もっと
)
も当時
競漕
(
きょうそう
)
の選手になっていた岡田は、体格では
逈
(
はる
)
かに川上なんぞに
優
(
まさ
)
っていたのである。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“競漕”の意味
《名詞》
ボートで一定の距離を漕ぐ速さを競うこと。
(出典:Wiktionary)
競
常用漢字
小4
部首:⽴
20画
漕
漢検準1級
部首:⽔
14画
“競漕”で始まる語句
競漕行路