“傍観者”の読み方と例文
読み方割合
ぼうかんしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五色ごしきもていろどられた美しいつがいのおしどりはかれらに見入っている傍観者ぼうかんしゃなどすこしも気にかけず、つつましやかに、しかしむつまじげに遊んでいた。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
などと、弓道きゅうどうにこころえのある傍観者ぼうかんしゃは、はやくも、各藩かくはんのひかえじょ下馬評げばひょうまちまちである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○ベースボールの特色 競漕きょうそう競馬競走のごときはその方法甚だ簡単にして勝敗は遅速ちそくの二に過ぎず。故に傍観者ぼうかんしゃには興すくなし。球戯はその方法複雑にして変化多きをもって傍観者にも面白く感ぜらる。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)