竜泉寺りゅうせんじ)” の例文
旧字:龍泉寺
すると本所ほんじょ北割下水きたわりげすいに、座光寺源三郎ざこうじげんざぶろうと云う旗下が有って、これが女太夫おんなだゆうのおこよと云う者を見初みそめ、浅草竜泉寺りゅうせんじ前の梶井主膳かじいしゅぜんと云う売卜者うらないしゃを頼み
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
第三日は自天王の御所ごしょ跡である小橡ことち竜泉寺りゅうせんじ、北山宮の御墓等にもうで、大台ヶ原山に登り山中に一泊。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その他、しじみ屋、下駄の歯入れ、灰買い、あんま師、衣紋竹えもんだけ売り、説経祭文せっきょうさいもん、物真似、たどん作り……そういった人たちが、この竜泉寺りゅうせんじ名物、とんがり長屋の住人なので。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
なねらう者の多いところから、左膳はチョビ安に、人眼につきやすい侍姿をさせて、壺の箱を持たして竜泉寺りゅうせんじのとんがり長屋、作爺さんのもとへ預けにやったのです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
浅草の竜泉寺りゅうせんじのとんがり長屋、羅宇屋らうや作爺さくじいさんの隣家となりに住んでいるが、その作爺に、お美夜みやちゃんという七つになる孫娘があって、これがチョビ安と筒井筒つついづつの幼同士、まア
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
浅草あさくさ竜泉寺りゅうせんじの横町からかけつけた、トンガリ長屋の住民ども、破れ半纏はんてんのお爺さんやら、まっ裸の上に火消しの刺子さしこをはおった、いなせな若い者や、ねんねこ半纏で赤ん坊をしょったおかみさん
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
物心ついてから、竜泉寺りゅうせんじのとんがり長屋しか知らないお美夜ちゃん。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
浅草あさくさ竜泉寺りゅうせんじ、お江戸名所はトンガリ長屋。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)