トップ
>
窒
>
つま
ふりがな文庫
“
窒
(
つま
)” の例文
歓迎されたのは嬉しかったが、もうもうと煙草の煙りのこもった
室
(
へや
)
へ入ると、しきりに咳が出て
呼吸
(
いき
)
が
窒
(
つま
)
りそうだった。
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
私は娘が立った瞬間から、頭にかっと血が上ったように、呼吸さえ
窒
(
つま
)
るような昂奮を感じた。そして、すぐ表のそばへ行って見たいような気がした。
性に眼覚める頃
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
まるで
厩
(
うまや
)
の様に小さな狭くるしい部屋がずらりと続いて、その入口には一々値段が書き出してあるのだ。息の
窒
(
つま
)
る様な闇の中には、女の裸体が白く見えて居た。……
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
父親に告口をしたのが憎らしいと云って、口を
抓
(
つ
)
ねられたり、妹を
窘
(
いじ
)
めたといっては、二三尺も積っている
脊戸
(
せど
)
の雪のなかへ
小突出
(
こづきだ
)
されて、息の
窒
(
つま
)
るほどぎゅうぎゅう圧しつけられた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そして半ば息の
窒
(
つま
)
りかけたやうな聲が叫んだ——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
私はそれを見ていて息が
窒
(
つま
)
るような気がした。心持からか、彼女はすこし蒼ざめたような頬をして、その合せた左の手が不自然な、柔らかい恰好をして握られると、いきなり袂の中へ飛び込んだ。
性に眼覚める頃
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
全く呼吸も
窒
(
つま
)
るやうなものに打たれた。
帆の世界
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
窒
常用漢字
中学
部首:⽳
11画
“窒”を含む語句
窒息
窒扶斯
腸窒扶斯
息窒
窒素
窒塞
僂麻窒斯
内窒息
空中窒素
窒息者
窒扶斯患者
窒扶欺
窒素質