“突慳貪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つっけんどん81.1%
つつけんどん16.2%
つッけんどん2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに来て働く女中たちを一人ひとり一人突慳貪つっけんどんにきびしくたしなめた。しまいには一人として寄りつくものがなくなってしまうくらい。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と船頭の武助さんは、突慳貪つつけんどんにいつた。武助さんは、自分の思つてゐることを、一言いつてやれなかつたので、腹が立つてゐたのである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
(何や、)と一ツ突慳貪つッけんどんに云ってにらみつけたが、低声こごえで、若いのが何か口上を云うのを、フーフーと鼻で呼吸いきをしながら、目をねむって、真仰向けに聞いたもんです。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)