トップ
>
穴籠
>
あなごも
ふりがな文庫
“
穴籠
(
あなごも
)” の例文
「殊にここらは山奥だもの。」と、市郎は笑って、「まあ、これから来年の春までは、蛇や熊のように
穴籠
(
あなごも
)
りをして居るんだよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
おお寒い寒い! 皆さん手に息を吹っかけて、家ん中へはいってオンドルの上に
縮
(
ちぢ
)
こまる。へへん、笑いごっちゃあねえ。蛇だって寒いから、
穴籠
(
あなごも
)
りだ。
安重根:――十四の場面――
(新字新仮名)
/
谷譲次
、
林不忘
(著)
氷冠内の
穴籠
(
あなごも
)
りの生活に、食料と燃料が欠乏してきた。隊員二名の食料を来春まで確保するために、隊長ウェーゲナー教授は、忠実なエスキモーの案内者と二人で、氷冠の突破を企てた。
白い月の世界
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
当地のような大都会では何と申しましても
穴籠
(
あなごも
)
り生活になってしまいますから
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
尊敬に価する教授や博士が
穴籠
(
あなごも
)
りをしている所かも知れない。二三十年
辛抱
(
しんぼう
)
すれば勅任官になれる所かも知れない。其他色々
便宜
(
べんぎ
)
のある所かも知れない。
成程
(
なるほど
)
そう考えて見ると結構な所である。
入社の辞
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
穴
常用漢字
小6
部首:⽳
5画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“穴”で始まる語句
穴
穴蔵
穴倉
穴居
穴賢
穴守
穴山梅雪
穴師
穴太
穴門