“穀（から）” の例文

形は細く高い堂で、ちょうど蠑螺の穀（から）のようにぐるぐると廻って昇り降りが出来るような仕掛けに出来ており、三層位になっていて大層能（よ）く出来た堂であった。

幕末維新懐古談：32 本所五ツ目の羅漢寺のこと (新字新仮名) ／ 高村光雲(著)

この新人ピアニストの古典には、古い伝統の穀（から）を破った、新しいリアリズムの生命があるのであろう。清楚（せいそ）なうちに情熱を盛った、不思議なモーツァルトである。

楽聖物語 (新字新仮名) ／ 野村胡堂、野村あらえびす(著)

“穀”の意味

《名詞》

（たなつもの）田からとれる穀物。稲の称。

（たなつもの）五穀の総称。
(出典:Wiktionary)

“穀”の解説

殻
穀（こく）とは、成熟した穀物のうち、穂から外して籾がついたままの状態を指す。通常では稲から取った稲穀（とうこく）のことを指すが、粟から取った粟穀など他の穀物から取ったものも同様に呼ばれる。
また、中国北魏の賈思勰が著した農書『斉民要術』においては、穀は五穀の総称であるとしている。だが、一方で「穀」という字が稷（＝粟）を指すというのは正しくないが、世間（北魏統治下の華北）では主食である粟（稷）のことを穀と称しているとも記している。
古代においては、藁の部分の場所を取らず、精米したものよりも保存がきくことから、倉庫に納められる穀物は穀の形態であることが多かった。
(出典:Wikipedia)

穀	常用漢字 小６ 部首:⽲ 14画