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稚児輪
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ちごわ
ふりがな文庫
“
稚児輪
(
ちごわ
)” の例文
稚児輪
(
ちごわ
)
姿
(
すがた
)
の牛若丸が笛にしめりを与えると同時に、突然
苦悶
(
くもん
)
のさまを現わして、水あわを吹きながら、その場に
悶絶
(
もんぜつ
)
いたしました。
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
七歳
(
ななつ
)
のお美夜ちゃん……
稚児輪
(
ちごわ
)
に
結
(
ゆ
)
って、派手な
元禄袖
(
げんろくそで
)
のひとえものを着て、眼のぱっちりしたかわいい顔だ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
あれは
稚児輪
(
ちごわ
)
というのだろう、絵に見る牛若丸のような形の髪に
結
(
ゆ
)
っていた。またそれがよく映った。色白で眼の涼しいイエは子供の
聯想
(
れんそう
)
で牛若丸のように私の眼に映った。
前途なお
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
どんな
画家
(
ゑかき
)
でも、自分が物忘れをしてゐる
間
(
うち
)
に、
稚児輪
(
ちごわ
)
が高島田になつたと聞くと、流石に一寸変な気持もする。とりわけ襖越しにそれを聞いてゐる女房は、つい身に詰まされてほろりとする。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
銀紙張りの
薙刀
(
なぎなた
)
をこわきにかい込みながら、山車の欄干を五条橋に見たてて、息をころしころし忍びよると、髪は
稚児輪
(
ちごわ
)
にまゆ墨も美しく、若衆姿のあでやかな牛若丸が
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
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稚児輪
(
ちごわ
)
のお美夜ちゃんがねむそうな眼をして、それをいちいち配っている。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ひやめし
草履
(
ぞうり
)
をひきずる先生の横に、ちょこちょこ走りのお美夜ちゃん……
稚児輪
(
ちごわ
)
の似あうかわいい顔で両袖かさねて大事そうに、胸のところにだいているのは、
泰軒小父
(
たいけんおじ
)
ちゃんの一升徳利で。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“稚児輪(
稚児髷
)”の解説
稚児髷(ちごまげ、ちごわげ)とは、日本髪の一種。髪を頭上で2つに分け、輪の形にして束ねた髪型。稚児輪(ちごわ)とも呼ぶ。吹く髷(わげ)を中央で2つに分けた同名の女性の髪型もあるが、現代は子供(特に少女)の稚児髷を指す場合が多い。
(出典:Wikipedia)
稚
常用漢字
中学
部首:⽲
13画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“稚児輪”で始まる語句
稚児輪鬘