“移転(うつ)” の例文
旧字:移轉
あ、エウゲニイ、フェオドロイチの有仰(おっしゃ)るには、本院(ほんいん)の薬局(やっきょく)が狭隘(せまい)ので、これを別室(べっしつ)の一つに移転(うつ)してはどうかと云(い)うのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
善は急げと、其日すぐお由の家に移転(うつ)つた。重兵衛の後に跟(つ)いて怖々(おづおづ)入つて来る松太郎を見ると、生柴(なましば)を大炉(おほろ)に折(をり)燻(く)べてフウフウ吹いてゐたお由は、突然(いきなり)
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わたしの家も気味の悪う御座(ござん)すけに、どこかに移転(うつ)ろうて云いおりますばってんが、この頃、一軒隣に、新しい理髪屋(かみつみや)が出来まして、賑やかしうなりましたけに、どうしようかいと考え居(と)ります
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)