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磯臭
ふりがな文庫
“磯臭”の読み方と例文
読み方
割合
いそくさ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いそくさ
(逆引き)
薄どんよりと曇り掛けた空と、その下にある
磯
(
いそ
)
と海が、同じ灰色を浴びて、
物憂
(
ものう
)
く見える中を、妙に
生温
(
なまぬる
)
い風が
磯臭
(
いそくさ
)
く吹いて来ました。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕は昔は渡し舟へ乗ると、——いや、時には橋を渡る時さへ、
磯臭
(
いそくさ
)
い
匀
(
にほひ
)
のしたことを思ひ出した。しかし
今日
(
こんにち
)
の大川の水は
何
(
なん
)
の匀も持つてゐない。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その晩、
磯臭
(
いそくさ
)
い空気のこもった
部屋
(
へや
)
の中で、
枕
(
まくら
)
につきながら、
陥穽
(
おとしあな
)
にかかった獣のようないらだたしさを感じて、まぶたを合わす事ができなかったと君は私に告白した。そうだったろう。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
磯臭(いそくさ)の例文をもっと
(3作品)
見る
磯
漢検準1級
部首:⽯
17画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“磯”で始まる語句
磯
磯馴松
磯城
磯部
磯貝
磯長
磯辺
磯山
磯際
磯端
“磯臭”のふりがなが多い著者
有島武郎
夏目漱石
芥川竜之介