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硝子板
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ガラスいた
ふりがな文庫
“
硝子板
(
ガラスいた
)” の例文
沼の底は、これもどんより曇って、幾枚もの
硝子板
(
ガラスいた
)
を合したように、ある蔭はちぢみ、あるものは細長くなって見えました。
寂しき魚
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
窓には
硝子板
(
ガラスいた
)
なんてものが一枚も入っていなかった。板で作った戸はあったけれど、閉めてなかった。この窓から、あの蠅が飛びこんできたのに違いない。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
窓の戸のあいている時や、またその
硝子板
(
ガラスいた
)
の割れ落ちている時には、ぶら下った衣裳のあいだから池の
縁
(
ふち
)
の木の
梢
(
こずえ
)
と、池の向うの興行場の屋根とが見える……。
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
はや冬のやうに、透明凛烈の青みどろに澄みわたり、乾きわたつてゐる虚無の中に、鋭角線を引き飛ばして、強い鋼筆で、透明な
硝子板
(
ガラスいた
)
に傷をつけたやうに、劃然と大波を打つてゐる。
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
「確かに、こちらを呼んでいるのですね。あれは、
硝子板
(
ガラスいた
)
を応用した
閃光通信
(
せんこうつうしん
)
です。おい通信兵、頼むぞ」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
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小舷
(
こべり
)
を打つ水の音が俄に耳立ち、船もまた動揺し出したので、船窓から外を見たが、窓際の席には人がいるのみならず、その
硝子板
(
ガラスいた
)
は汚れきって
磨
(
すり
)
硝子のように曇っている。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
“硝子”で始まる語句
硝子
硝子戸
硝子窓
硝子扉
硝子越
硝子杯
硝子張
硝子玉
硝子盃
硝子壜