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硝子扉
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ケースメント
ふりがな文庫
“
硝子扉
(
ケースメント
)” の例文
「この部屋だけについていえば、あそこの
硝子扉
(
ケースメント
)
などは、もとの古ぼけた吉野障子より、たしかにプラスになっているはずですが」
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
桃色の壁付灯のついた、むかしの長持部屋へ行くと、
硝子扉
(
ケースメント
)
に寄ったところに食卓が出来て、石田家の三人が椅子に掛けていた。
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
こちらの
土壇
(
テラッス
)
に向った大きな
硝子扉
(
ケースメント
)
のそばには、気むずかしい顔をした学者らしい四人の青年が、途方に暮れたようすで椅子に掛けている。
キャラコさん:11 新しき出発
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
明け放した
硝子扉
(
ケースメント
)
の向うは、ゆるい起伏のある丘で、はるか遠いその
稜線
(
りょうせん
)
のうえに、中世紀の城のような白い家がぽつんとひとつ立っている。
キャラコさん:09 雁来紅の家
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
小松が
硝子扉
(
ケースメント
)
をあけて庭へ出て行きました。それから十分ほどすると阪井が、「おい、ショベルは出ているか」とたずねますと、琴子の声で
ハムレット
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
そこからずっと向うへ長い廊下が延び、その端に大きな
硝子扉
(
ケースメント
)
。その外は
露台
(
バルコン
)
になっていて、そこに月の光があたっている。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一同は思わず息を呑んで耳をすましていると、
露台
(
バルコン
)
の
硝子扉
(
ケースメント
)
をソッと閉める音がし、何者かが廊下の絨毯を踏んでこちらの方へ近づいて来る。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
磨
(
すり
)
硝子とニッケルを組み合わせた、モダーン・タイプの
硝子扉
(
ケースメント
)
になり、なにやらの
工匠
(
たくみ
)
が彫った有名な欄間と、銀の引手のついた花鳥の
絵襖
(
えぶすま
)
が取り払われ
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ノックしたが返事がないのでドアをあけてみると、パパは机の上にピストルのケースや油雑巾をだしっぱなしにしたまま、露台の
硝子扉
(
ケースメント
)
の前に立って庭を見ていた。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
いっぱいに開け放した
硝子扉
(
ケースメント
)
から、
薄荷
(
はっか
)
入りの、
清
(
すが
)
すがしい朝の
海風
(
うみかぜ
)
が吹き込んでくる。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
釘にかかっていた望遠鏡をはずすと、
硝子扉
(
ケースメント
)
のところへ行って海の上を眺める。が、
浮筏
(
ラドオ
)
の上には誰もいない。白ペンキ塗りの筏が、酔っ払いのようにゆらゆらと体をゆすっているばかり。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
扉
常用漢字
中学
部首:⼾
12画
“硝子”で始まる語句
硝子
硝子戸
硝子窓
硝子越
硝子杯
硝子張
硝子玉
硝子盃
硝子壜
硝子障子