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破筵
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やれむしろ
ふりがな文庫
“
破筵
(
やれむしろ
)” の例文
正面前の処へ、
破筵
(
やれむしろ
)
を三枚ばかり、じとじとしたのを敷込んだが、日に乾くか、
怪
(
あやし
)
い陽炎となって、むらむらと立つ、それが舞台。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喜兵衛はぬき足をして
芒叢
(
すすきむら
)
のほとりに忍びよると、そこには
破筵
(
やれむしろ
)
を張った低い小屋がある。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と膨れて見える……この影が
覆蔽
(
かぶさ
)
るであろう、
破筵
(
やれむしろ
)
は鼠色に濃くなって、
蹲
(
しゃが
)
み込んだ
児等
(
こども
)
の胸へ持上って、
蟻
(
あり
)
が四五疋、うようよと
這
(
は
)
った。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掃溜
(
はきだめ
)
の
破筵
(
やれむしろ
)
までも、肌すく白い袖で抱いたのである。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
筵
漢検1級
部首:⽵
13画
“破”で始まる語句
破
破綻
破片
破目
破風
破壊
破落戸
破廉恥
破屋
破鐘