“破抜(ぱぬ)” の例文
旧字:破拔
平次の素(す)っ破抜(ぱぬ)きは、無造作で無技巧で、なんの気取りもありませんが、それを聴いたガラッ八の驚きは大変でした。
明日(あした)ね。妾が、この麻雀(マージャン)の籠を持って大阪へ行ったら、ここの警察へ思い切り馬鹿にした投書をするから、その投書を新聞に素(す)ッ破抜(ぱぬ)いてやったらいいじゃないの。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「そんな事も無かろう」と術(じゅつ)なげに答える。さっきまで迷亭の悪口を随分ついた揚句ここで無暗(むやみ)な事を云うと、主人のような無法者はどんな事を素(す)っ破抜(ぱぬ)くか知れない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その中でも吾輩の「脳髄論」の内容は、ここに挟んだ切抜きの通り、既に新聞に素(す)ッ破抜(ぱぬ)かれているので、これ以上の内容がある訳でもないから、惜(くや)しい事はちっともない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)