“ぱぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
破抜	80.0%
破拔	20.0%

破抜

「そんな事も無かろう」と術（じゅつ）なげに答える。さっきまで迷亭の悪口を随分ついた揚句ここで無暗（むやみ）な事を云うと、主人のような無法者はどんな事を素（す）っ破抜（ぱぬ）くか知れない。

吾輩は猫である (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

その中でも吾輩の「脳髄論」の内容は、ここに挟んだ切抜きの通り、既に新聞に素（す）ッ破抜（ぱぬ）かれているので、これ以上の内容がある訳でもないから、惜（くや）しい事はちっともない。

ドグラ・マグラ (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

破拔

と大聲に素（す）ツ破拔（ぱぬ）く。

解剖室 (旧字旧仮名) ／ 三島霜川(著)