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砥
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といし
ふりがな文庫
“
砥
(
といし
)” の例文
又は茶色に変色した虐待致死の
瘢痕
(
はんこん
)
を
砥
(
といし
)
の粉で
蔽
(
おお
)
うて、皮膚の皺や、繃帯の
痕
(
あと
)
を押し伸ばし押し伸ばしお
白粉
(
しろい
)
を施して行く手際なぞは、実に驚くべきもので、多分遊廓の
遣手婆
(
やりてばば
)
が
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
強石から膝栗毛をガタ馬車に乗り替えて、
砥
(
といし
)
の如き大道を金崎に着いた。汽車を待つ間の時間が長いので宝登山まで歩くことにする。
長瀞
(
ながとろ
)
を見物して帰ってもまだ時間が余っている。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
そのころの掟では妖怪などが屋敷の内にいると思われると武士の恥になっていたのですから、多門はすぐ門の中へ這入りました。——門番は
行燈
(
あんどん
)
のかげで
小柄
(
こづか
)
を
砥
(
といし
)
に当てて磨いていました。
ゆめの話
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
道路には蟻のように群れた通行人のうごめく黒い諸諸の影が、
砥
(
といし
)
のように白い道路の上に、伸びちぢみしながら、あるものは水の上にあるもののように、あるものは鳥のように蠢いてみえた。
幻影の都市
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
砥
漢検準1級
部首:⽯
10画
“砥”を含む語句
革砥
青砥
青砥藤綱
砥礪
自働革砥
皮砥
砥石
荒砥
砥草
砥部
砥粉
真砥野
砥石森
金剛砥
砥障
手持砥石
草鹿砥宣隆
金剛砂砥
剃刀砥
鋼砥
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