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矢車草
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やぐるまそう
ふりがな文庫
“
矢車草
(
やぐるまそう
)” の例文
紫陽花
(
あじさい
)
と
矢車草
(
やぐるまそう
)
と
野茨
(
のいばら
)
と
芍薬
(
しゃくやく
)
と菊と、カンナは絶えず三方の壁の上で咲いていた。それは
華
(
はな
)
やかな花屋のような部屋であった。
花園の思想
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
グピーの図を見せると、「これは
八大山人
(
はちだいさんじん
)
の
焼直
(
やきなお
)
しだね」とすぐ見破ってしまうし、コスモスの絵は
矢車草
(
やぐるまそう
)
かと思ったというので、いささか
出鼻
(
でばな
)
を折られた。
南画を描く話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
むすめはかくまで海がおだやかで青いのに大喜びをしましたが、よく見ると二人の帆走っているのは
海原
(
うなばら
)
ではなくって美しくさきそろった
矢車草
(
やぐるまそう
)
の花の中でした。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
宵
(
よい
)
に月が出る時は、いつも
矢車草
(
やぐるまそう
)
の森の精が御殿の庭まで迎えに来てくれました。王子は千草姫の所に行って、御殿の戸がしまる十時少し前に帰って来られました。
お月様の唄
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
裏の百姓家も植木師をかねていたので、おばあさんの
小屋
(
こいえ
)
の台所の方も、
雁来紅
(
はげいとう
)
、
天竺葵
(
あおい
)
、
鳳仙花
(
ほうせんか
)
、
矢車草
(
やぐるまそう
)
などが低い垣根越しに見えて、鶏の高く
刻
(
とき
)
をつくるのがきこえた。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
彼は部屋の壁々に彼女の母の代りに新しい花を差し添えた。シクラメンと百合の花。ヘリオトロオプと
矢車草
(
やぐるまそう
)
。シネラリヤとヒアシンス。
薔薇
(
ばら
)
とマーガレットと
雛罌粟
(
ひなげし
)
と。
花園の思想
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
いつのまにか、
矢車草
(
やぐるまそう
)
の花をつけた森の精が出て来て、王子を城の庭まで送って来ました。
お月様の唄
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
王子はぼんやり立っていられますと、どこからか
矢車草
(
やぐるまそう
)
の花をつけた森の精が出て来まして、腕輪と黒い鳥の尾とを手にしていられる王子を、お城の中へ送り返してくれました。
お月様の唄
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
“矢車草(ヤグルマソウ)”の解説
ヤグルマソウ(矢車草、学名:Rodgersia podophylla)は、ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草。
(出典:Wikipedia)
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“矢車”で始まる語句
矢車