“矢帆”の読み方と例文
読み方割合
やほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大帆も矢帆やほ小矢帆こやほも、かんぬきがけにダラリと力なく垂れさがって、かじ水先みずさきもないように波のまにまにただよっている。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
遥かの沖には赤い矢帆やほが数限りなく立ち並び、その帆は風をはらんでいる。と見ると会堂のすぐ側に山のような金網が張ってあって、その中には幾匹かの獅子ししと虎が、のんびりと尾を振って歩いている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いとし殿さんの矢帆やほ巻く姿
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)