こら)” の例文
一日中、こらみあっていた両軍が何のきっかけで、どっちからいどみかけて、接戦の口火が切られたか、分らなかった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加茂の水明りに吹かれると、すこし業腹ごうはらなだめられたここちである。吉次はどての若草に坐りこんだ。膝を抱えて、三十六峰とこらめッこをするように黙然としていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)