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めがね
ふりがな文庫
“
眼識
(
めがね
)” の例文
さすがは泰親の
眼識
(
めがね
)
ほどあって、年にも
優
(
ま
)
して彼の上達は実に目ざましいもので、明けてようよう十九の彼は、ほかの故参の弟子どもを乗り越えて
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
見ること、親に
如
(
し
)
かずじゃ。この親たる江漢が断じて言う、断じて言う! 郁次郎を罪人というお
眼識
(
めがね
)
は違っている
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其の
書置
(
かきおき
)
に、私は老年の病気だから
明日
(
あす
)
が日も知れん、
若
(
も
)
し私が
亡
(
な
)
い
後
(
のち
)
は家督相続は惣二郎、又弟惣吉は相当の処へ惣二郎の
眼識
(
めがね
)
を以て養子に遣って呉れ、
形見分
(
かたみわけ
)
は是々
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
万一
眼識
(
めがね
)
にかなえば、お品——出戻りの
醜
(
まず
)
い面じゃ、大して有難くもあるまいが、とにかく、お品と
娶合
(
めあわ
)
せるなり、それが
厭
(
いや
)
なら外から嫁を取って、俺の跡を継がしてもいい
銭形平次捕物控:019 永楽銭の謎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
数の多い候補者の中でお常の
眼識
(
めがね
)
に叶った婿は、大伝馬町の地主弥太郎が手代又四郎という男で、彼は五百両という金の力で江戸中の評判娘の夫になろうと申込んで来た。
黄八丈の小袖
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
達眼
(
たつがん
)
は達眼を知るという。江漢老人の
眼識
(
めがね
)
で見て、あれほどに
賞
(
ほ
)
める人物ならば確かなものであろう、と東儀与力は、はやくその誰であるかを聞きたい気もちに駆られた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その奉行越前守——吉宗の
眼識
(
めがね
)
で、吉宗が、使命目的のために、据えたといってよい者が、いまや、まだ前途に多くの抱負をのこして、事績、いくばくも挙げないうちに
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“眼識”の意味
《名詞》
(げんしき)(仏教)視覚する心。六識のひとつ。眼識界に同じ(ウィキペディア「三科」も参照)。
(がんしき)ものの優劣や真偽などを見分ける能力。
(出典:Wiktionary)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
識
常用漢字
小5
部首:⾔
19画
“眼識”で始まる語句
眼識違