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眸子
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ぼうし
ふりがな文庫
“
眸子
(
ぼうし
)” の例文
雪白の冷たい
石龕
(
せきがん
)
の内に急に灯がともされたように、耳朶は見る見る上気して、紅玉色に透り、
漆黒
(
しっこく
)
の
眸子
(
ぼうし
)
は妖しい潤いに光って来る。
妖氛録
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
既にして
群集
(
ぐんじゆ
)
の
眸子
(
ぼうし
)
、
均
(
ひと
)
しく
訝
(
いぶ
)
かしげに小門の方に向へり、「オヤ」「アラ」「マア」篠田長二の筒袖姿
忽然
(
こつぜん
)
として其処に現はれしなり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
昔の人は人に存するもの
眸子
(
ぼうし
)
より良きはなしと云ったそうだが、なるほど人
焉
(
いずく
)
んぞ
廋
(
かく
)
さんや、人間のうちで眼ほど活きている道具はない。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「はあ、そうでしたか」と云ったぎり、小野さんは
捩
(
ね
)
じ上げた
五分心
(
ごぶじん
)
の頭を無心に
眺
(
なが
)
めている。浅井の帰京と五分心の関係を
見極
(
みきわ
)
めんと思索するごとくに
眸子
(
ぼうし
)
は一点に集った。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“眸子”の意味
《名詞》
(context、anatomy)瞳。
(出典:Wiktionary)
眸
漢検1級
部首:⽬
11画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“眸”で始まる語句
眸
眸底
眸中
眸瞳
眸瞼
眸裡
眸許
眸鼻