“相青眼”の読み方と例文
読み方割合
あいせいがん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっと両名は相青眼あいせいがんにつけた。——居並ぶ門人たちも佐兵衛も、小浪はことさら胸を躍らせ、呼吸を詰めてじっと見まもる。
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
相青眼あいせいがんというのか、彼も中段、典膳も中段に構えた。そしてふたりの剣尖から剣尖までのあいだは、十歩も離れていた。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぴたり——相青眼あいせいがん、すっきり爪立った栄三郎の姿に、板戸の引合せから隙見している弥生の顔がぽうっと紅をさした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)