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相知
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あひしれ
見ながら其の段主人へ申通じけるに小兵衞は殊の
外困り入只今
留守にて何方へ參り候や
相知ずと申べしと言付ければ手代は立出其
旨申聞るを
今に於て
相知ず然る所
今藤兵衞が
差て居たる脇差の有からは其方が
掃部茂助藤兵衞
等三人の
在家を
譽候は
恐入候へ共
幼年より
發明なれば
末頼母敷存居しに生長に
隨ひ惡事を
好み親の目に餘り候事度々なれば十八歳の時
御帳に
附勘當仕つり候其後一向に
行衞相知申さず村の者共
渠が
噂を