“目度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めど50.0%
めで50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あくる日は翁は一日歩いて、また一二尺掠り除かれた雲の裾から山のふもとを、より確かに覗き取ったが、歩めども歩めども山の麓の幅の尽きらしい目度めどを計ることができなかった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
翁はそれを目度めどに移して山の影を見上げて行った。翁は息を胸に一ぱい吸い込み思い切り見上げたつもりでそこで眼を止めた。山の峯はまだそこで尽きようともせぬ。翁の息の方が苦しくなった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
辻駕籠に出てよ駕籠賃が六百で祝儀が二分ずつッてえのはえや、寅が目度めでてえ正月だという訳だ