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盌
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わん
ふりがな文庫
“
盌
(
わん
)” の例文
暫くして空から一つの桃が
墜
(
お
)
ちて来た。それは
盌
(
わん
)
よりも大きなものであった。彼の男は喜んで、それを堂の上の官人にたてまつった。
偸桃
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
と、大声で求め、そのお声で、すぐ妃の君が
玻璃
(
がらす
)
の
盌
(
わん
)
を盆にささげて、細殿の
簾
(
す
)
ごしに見えたお姿と共に、外いちめんの銀世界にも初めて気づき
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
茶人がその簡素な趣味生活の享楽を一
盌
(
わん
)
の茶とともに飽喫しようとするには、努めて壁と障子との一重外に限りもなく拡がつてゐる大きな世間といふものを忘れて、すべて幻想と連想とを
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そのあいだに、
常葉
(
ときわ
)
の局は、
唐団扇
(
からうちわ
)
で横から
涼
(
りょう
)
を送り、百合殿ノ小女房は、
天目台
(
てんもくだい
)
にのせたお薬湯の
盌
(
わん
)
をすすめた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後醍醐は、廉子がさしあげるその薬湯の
盌
(
わん
)
をお手にしながらも
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「いそいで酒を一
盌
(
わん
)
」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
盌
漢検準1級
部首:⽫
10画
“盌”を含む語句
茶盌
一盌
銀盌
楽盌
楽茶盌
満盌
玉盌
聚宝盌
薬盌
赤茶盌