“薬盌”の読み方と例文
読み方割合
やくわん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薬盌やくわんへ熱いのを注ぎ、彼女はそれをささげて、すぐとなりの病間へそっと立って行った。ぬるい病臭が灯かげをたちこめ、枕の人は、何も知らぬらしくよく寝入っていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)