“百済観音”の読み方と例文
読み方割合
くだらかんのん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕の一番好きな百済観音くだらかんのんは、中央の、小ぢんまりとした明かるい一室に、ただ一体だけ安置せられている。こんどはひどく優遇されたものである。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
同金銅釈迦しゃか三尊像や、所謂百済観音くだらかんのん像や、夢殿の救世くせ観世音菩薩像、中宮寺の如意輪観音と称する半跏はんか像の如き一聯いちれんの神品は、ことごとく皆日本美の淵源としての性質を備えている。
美の日本的源泉 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
藤原時代から鎌倉あたりまでは非常に立派な芸術品も作られ、同じ観音様にしても、法隆寺の救世観音くぜかんのん百済観音くだらかんのん、如意輪観音を始め、幾多の世界的名作が遺って居りますが、室町期から徳川時代へと