百敷ももしき)” の例文
いってみれば、百敷ももしき大宮人おおみやびとたちの貴族文化に張り合って、ここの人びとが身相応に誇って持つ唯一の楽園なのである。凡下ぼんげ地下人ちげびとだけの花の都なのだ。
あまさかひな伏屋ふせやも、百敷ももしき大宮内おほみやうち
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
うへ(新帝・光厳)も若う清らにおはしませば、よろづめでたく、百敷ももしきの内、何事も変らず
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)