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畢
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つい
ふりがな文庫
“
畢
(
つい
)” の例文
当時又可笑しかったことには赤木と俳談を闘わせた次手に、うっかり蛇笏を賞讃したら、赤木は
透
(
す
)
かさず「君と
雖
(
いえど
)
も
畢
(
つい
)
に蛇笏を認めたかね」
飯田蛇笏
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ありとある力を、
畢
(
つい
)
に無にせむ。
愚かなるものよ
(新字新仮名)
/
徳永保之助
(著)
しかしいくら年はとっても、林黛玉は
畢
(
つい
)
に林黛玉である。彼女が如何に才気があるか、それは彼女の話振りでも、すぐに想像が出来そうだった。
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
湖心亭は
畢
(
つい
)
に湖心亭であり、小便は畢に小便である、私は靴を爪立てながら、匆々四十起氏の跡を追った。出たらめな詠歎なぞに耽るものじゃない。
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
常子は「
順天時報
(
じゅんてんじほう
)
」の記者にこの時の彼女の心もちはちょうど
鎖
(
くさり
)
に
繋
(
つな
)
がれた
囚人
(
しゅうじん
)
のようだったと話している。が、かれこれ三十分の
後
(
のち
)
、
畢
(
つい
)
に鎖の
断
(
た
)
たれる時は来た。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
が、兎に角「人間らしさ」にも動かされぬようになったとすれば、人生は到底住するに堪えない精神病院に変りそうである。Swift の
畢
(
つい
)
に発狂したのも当然の結果と云う外はない。
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
元来彼は何のために一粟野廉太郎の前に威厳を保ちたいと思うのであろう? 粟野さんはなるほど君子人かも知れない。けれども保吉の
内生命
(
ないせいめい
)
には、——彼の芸術的情熱には
畢
(
つい
)
に路傍の
行人
(
こうじん
)
である。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“畢”の解説
畢(ひつ)は、西周・春秋時代の小諸侯国。国君は姫姓畢氏。
(出典:Wikipedia)
畢
漢検準1級
部首:⽥
11画
“畢”を含む語句
畢竟
畢生
畢世
畢寛
言畢
迦畢試
畢鉢羅
畢了
給畢
聞畢
畢竟落寞
畢竟誇大妄想病者
白絹帳中皓體畢呈
看畢
送給畢
能事畢
見畢
視畢
送給候畢
了畢
...