画看板えかんばん)” の例文
しかし、もっと人目ひとめにつくようにしなくちゃ、誰も知らないで通ってしまう。よろしい。僕が君のために画看板えかんばんをかいてやろう
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
伝通院でんずういん縁日えんにちで、からくりの画看板えかんばんに見る皿屋敷のおきくころし、乳母が読んで居る四谷怪談よつやかいだん絵草紙えぞうしなぞに、古井戸ばかりか、丁度其のそばにある朽ちかけた柳の老木おいきが、深い自然の約束となって
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
源一は、画家犬山猫助がかいてくれた美しい花の画看板えかんばんを、ぼうの先にゆわいつけて、一坪の店に、高々とはりだした。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)