申伝もうしつた)” の例文
「此後、如何いかなる事があっても、出入はならんぞ、一座の者にも、よく申伝もうしつたえて置け、道で逢っても挨拶をしてはならん」
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
何よりも第一に、そんな恐ろしい申伝もうしつたえのある品物を、かけ換えのない吾児わがこに渡すような無慈悲な母親が、この世に在ろうとは思われぬので御座いますが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
是非ともあなた方はお出で下すって、私の申した事を文治殿へ宜しく申伝もうしつたえて下さい
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
水は海まで続いていると申伝もうしつたえるでありますが、如何いかがなものでございますかな。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百難皆除かいじょ御神符ごしんぷとなります段を、氏子中うじこじゅう申伝もうしつたえ、これが吉例きちれいにござりまして、従って、海つもの山つものの献上を、は、はッ、御覧の如く清らかにつかまつりまする儀でござりまして、ひとえにこれ
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)