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生返辞
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なまへんじ
ふりがな文庫
“
生返辞
(
なまへんじ
)” の例文
旧字:
生返辭
「御就職のことで私が駈廻っていた間は下にも置かないようにして下すったのに、御用済みになれば
生返辞
(
なまへんじ
)
ばかりですもの」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
権十は、
生返辞
(
なまへんじ
)
だった。
父娘
(
おやこ
)
が二人きりの船世帯なので、十五の小娘を一人残して行くには忍びないらしいのである。
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眼を
瞑
(
つぶ
)
ってウト/\していた渡辺刑事は、突然に話しかけられたので好い加減な
生返辞
(
なまへんじ
)
をした。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
その人の妹娘というのであるから、私もむげに嫌というわけにも行かない。が、前申す通り境遇上、まだ妻を
娶
(
めと
)
るに好都合という時機へも来ていないのであるから、私は
生返辞
(
なまへんじ
)
をしていた。
幕末維新懐古談:23 家内を貰った頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
源十郎、いささか迷惑げな
生返辞
(
なまへんじ
)
。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
晁蓋の
生返辞
(
なまへんじ
)
が気にくわないのだ。「ははアん。俺をただの
与太
(
よた
)
もンと見て、相棒には不足と考えたに違いねえ」そう思うと、酒が
業腹
(
ごうはら
)
を
焚
(
た
)
きつけて、我慢がならなくなってきた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と三輪さんが
生返辞
(
なまへんじ
)
をした。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
弦之丞は、しきりとしゃべっている男の話には、よい程な
生返辞
(
なまへんじ
)
をしていながら、ひそかに
笛嚢
(
ふえぶくろ
)
の紐を解き、
秘差
(
かくしざ
)
しの一刀へ左の手をかけて、プツンと
拇指
(
おやゆび
)
で
鍔裏
(
つばうら
)
を押しきっていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さあ? ……」と、菊王には、
生返辞
(
なまへんじ
)
しか出なかった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、これも、庄次郎の
生返辞
(
なまへんじ
)
を、うけつけない。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
辞
常用漢字
小4
部首:⾟
13画
“生返”で始まる語句
生返事
生返
生返辭