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生利
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なまぎき
ふりがな文庫
“
生利
(
なまぎき
)” の例文
この棋というものが社交的遊戯になっている間は、危険なる思想が
蔓延
(
まんえん
)
するなどという
虞
(
おそれ
)
はあるまいと、若い癖に
生利
(
なまぎき
)
な皮肉を考えている。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
徳「なんだア、
汝
(
てまえ
)
なんどは
生利
(
なまぎき
)
に西洋物を
売買
(
うりかい
)
いたすからてえんで、鼻の下に
髯
(
ひげ
)
なんぞを
生
(
はや
)
して、大層高慢な顔をして居ても、碌になんにも外国人と応接が出来るという訳じゃアあるめえ」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
青年どもが此頃のように
生利
(
なまぎき
)
になったことは、4090
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
一冊は学科に関係のない事件の備忘録で、表題には
生利
(
なまぎき
)
にも
紺珠
(
かんじゅ
)
という二字がペンで
篆書
(
てんしょ
)
に書いてある。それから机の下に忍ばせたのは、
貞丈
(
ていじょう
)
雑記が十冊ばかりであった。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
恋愛があるのないのと
生利
(
なまぎき
)
な事を思ったが、向うこそ恋愛はないのであろう。そうして見れば、我が為めに恥ずべきこの交際を、向うがいつまで継続しようと思っているかが問題ではあるまいか。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死