ミヅ)” の例文
みづのをひものみづはミヅと考えられそうである。だが、それよりもまだ原義がある。このみづは「水」という語の語原を示している。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ミヅという称え言ではなかった。このひもは「あわ緒」など言うに近い結び方をしたものではないか。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ミヅといふ称へ言ではなかつた。此ひもは「あわ緒」など言ふに近い結び方をしたものではないか。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
即、湯棚には天子様のミヅ緒紐ヲヒモを解く女が居て、天子様の天の羽衣、即ふもだしを解くのである。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
(三)皇御孫の命の天の御翳・日の御翳とつくりつかへまつれるミヅのみあらかを、汝屋船ミマシヤフネ命に天津奇護言アマツクスシイハヒゴト(古語云、久須志伊波比許登)をもちて、言寿コトホギシヅめ申さく……(大殿祭祝詞)
みづのをひものみづはミヅと考へられさうである。だが、其よりもまだ原義がある。此みづは「水」と言ふ語の語原を示してゐる。聖水に限つた名から、日常の飲料をすら「みづ」と言ふやうになつた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)