トップ
>
瑜伽
>
ゆが
ふりがな文庫
“
瑜伽
(
ゆが
)” の例文
この叡空上人は大原の
良忍上人
(
りょうにんしょうにん
)
の
附属
(
ふぞく
)
円頓戒相承
(
えんどんかいそうじょう
)
の正統であって、
瑜伽
(
ゆが
)
秘密の法に明かに当代に許された名師であった。
法然行伝
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
他目
(
よそめ
)
にも
數
(
かず
)
あるまじき君父の恩義
惜氣
(
をしげ
)
もなく振り捨てて、人の
譏
(
そし
)
り、世の笑ひを思ひ給はで、弓矢とる御身に
瑜伽
(
ゆが
)
三密の
嗜
(
たしなみ
)
は、世の無常を如何に深く觀じ給ひけるぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
けれども寂念モーローの先生は、凡そ天地に生あるものは運動するといふ法則を忘れて、
瑜伽
(
ゆが
)
の断食行者にしては少々だらしなくノビすぎて全然化石してゐるのであつた。
風人録
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
この上は心よく、親鸞影像を戻し返してつかわすのみか、他宗ながら忰源兵衛の菩提も、こなたで
弔
(
とむら
)
い追善供養。三密
瑜伽
(
ゆが
)
の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。
取返し物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「それがし、
九識
(
くしき
)
の窓の前、妙乗の床のほとりに、
瑜伽
(
ゆが
)
の法水を
湛
(
たた
)
え——」
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
成島柳北だつたかの
瑜伽
(
ゆが
)
紀行を読むと、この文人が備前の瑜伽山に参詣の途中、舟で児島半島の沖を通つたことがあつた。昼飯時に船のものが焼いて出した小魚に箸をつけてみると、不思議にうまい。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ミーマンサーとか
瑜伽
(
ゆが
)
哲学など
婆羅門
(
ばらもん
)
秘奥の哲理に就いても思索を重ね、つづいて仏教の本義を会得したいと勉めてゐるが、数年の思索の結果
阿頼耶識
(
あらやしき
)
も理解し得たつもりであるし
盗まれた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
“瑜伽”の解説
瑜伽(ゆが)は、仏教におけるサンスクリット語「yoga योग」の音写語で、感覚器官が自らに結びつくことによって心を制御する精神集中法や、自己を絶対者に結びつけることによって瞑想的合一をはかる修行法をいう。心身の健康法としてのヨーガ(ヨガ)もこれに由来する。
(出典:Wikipedia)
瑜
漢検1級
部首:⽟
13画
伽
漢検準1級
部首:⼈
7画
“瑜伽”で始まる語句
瑜伽行者
瑜伽経
瑜伽三密
瑜伽灌頂