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珍膳
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ちんぜん
ふりがな文庫
“
珍膳
(
ちんぜん
)” の例文
この
爽麗
(
そうれい
)
なる温室内に食卓を開きて伯爵家特有の
嘉肴珍味
(
かこうちんみ
)
を
饗
(
きょう
)
す。この
中
(
うち
)
に入る者はあたかも天界にある
心地
(
ここち
)
して
忽
(
たちま
)
ち人間
塵俗
(
じんぞく
)
の気を忘る。彩花
清香
(
せいこう
)
眉目
(
びもく
)
に映じ
珍膳
(
ちんぜん
)
瑶盤
(
ようばん
)
口舌を
悦
(
よろこ
)
ばす。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
あなたは法衣の役人である。定収入、邸宅、馬車、従僕、
珍膳
(
ちんぜん
)
、あらゆる生活の楽しみ、あなたはそれらのものを他の人々と同じく所有し、同じく享楽していらるる。それは結構である。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
はるばる、荊州から携えてきた
南壺
(
なんこ
)
の酒、襄陽の
美肴
(
びこう
)
に、蜀中の
珍膳
(
ちんぜん
)
をととのえ、
旗幡林立
(
きばんりんりつ
)
の中に、会場をいろどって、やがて臨席した劉璋以下、蜀の将軍文官たちに、心からなるもてなしを尽した。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
膳
常用漢字
中学
部首:⾁
16画
“珍”で始まる語句
珍
珍重
珍品
珍事
珍味
珍奇
珍物
珍客
珍車
珍碩