くるほ)” の例文
さればガーデのかなたにはウリッセのくるほしき船路ふなぢ見え、近くこなたには、エウローパがゆかしき荷となりし處なる岸見えぬ 八二—八四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
指さへふれ得なかつたその身體を兩手に抱きかゝへることか! どんなに彼はその名を呼び、その重荷を取り落し、くるほしくそれを見つめることか! かうして彼は抱き、叫び、見つめる。