煙草店たばこみせ)” の例文
連歸つれかへりしかど我が家は貧窮ひんきうにして九尺間口まぐち煙草店たばこみせゆゑべつに此方へと言所いふところもなく夫婦諸共ふうふもろとも吉之助をいたはると雖もよるの物さへ三布蒲團みのぶとん一を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その中に、小さな仮小屋の様な煙草店たばこみせがあって、まだガラス戸の中にあかり明々あかあかとついていたので、そこで尋ねて見ると
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
矢口家のおかみさんは、源一に、とうとうときふせられて、一階に再び煙草店たばこみせを出した。しかし煙草はすぐ売切れになってしまうので、雑誌と本の店を開いた。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
場所もなかなかよろしく、隣りは煙草店たばこみせ、建て方ひとつで、気持のよい「酒場」になることと思います。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)