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煙硝庫
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えんしょうぐら
ふりがな文庫
“
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)” の例文
一旦、この
辺
(
あたり
)
も捜したなれども、かつて知れず、早や目もくらみ、心も
弱果
(
よわりは
)
てました。処へ、
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
の上と思うに、夕立模様の雲は出ます。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうすれば
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
も
人穴城
(
ひとあなじょう
)
の
野武士
(
のぶし
)
も、この
望楼
(
ぼうろう
)
もおいらもこいつも、いっぺんにけし飛んでしまうんだ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はあ、これなればこそ
可
(
よ
)
けれ、聞くも
可恐
(
おそろ
)
しげな
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
が、カラカラとして
燥
(
はしゃ
)
いで、日が当っては大事じゃ。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「笑っていろ、笑っていろ、そして、いまに見ているがいい、この下の
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
が
破裂
(
はれつ
)
して、やぐらもきさまもおいらも、一しょくたに、
木
(
こ
)
ッ
葉
(
ぱ
)
みじんに吹ッ飛ばされるから」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
森の中から
背面
(
うしろ
)
の
大畠
(
おおばたけ
)
が抜けられますと道は近うございますけれども、空地でもそれが出来ませんので、これから、ずっと
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
の黒塀について、
上
(
のぼ
)
ったり、
下
(
くだ
)
ったり
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
ここは、赤穂城のうしろにある
脇山
(
わきやま
)
の頂きだ。藩の
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
があるので、見張人が詰めているわけである。横川勘平は、五両三人扶持の軽輩で、役名は
徒士
(
かち
)
、仕事は、この山の上の煙硝番だった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
庫
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
“煙硝庫”で始まる語句
煙硝庫御番