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煖炉
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ペチカ
ふりがな文庫
“
煖炉
(
ペチカ
)” の例文
旧字:
煖爐
そこでわしたち子供一同は一塊りに寄りたかつて、老いこんでもう五年の余も
煖炉
(
ペチカ
)
から下りて来ない
祖父
(
ぢぢい
)
の話に聴き入つたものぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
煖炉
(
ペチカ
)
のなかで、コオロギが鳴く。となりの部屋では、ドアごしに、主人と
従弟
(
いとこ
)
のアファナーシイのいびきが、
間
(
ま
)
をおいてきこえる。
ねむい
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
燈明から、みどり色の大きな光の輪が天井に射し、お襁褓やズボンは、ほそ長い影を、
煖炉
(
ペチカ
)
や、揺りかごや、ワーリカに投げかけている。
ねむい
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
野良仕事がすつかり片づくといふと、待つてゐたとばかりに百姓たちは長の冬ぢゆう、のうのうと体を休めるために
煖炉
(
ペチカ
)
の上へ這ひあがり
ディカーニカ近郷夜話 前篇:02 はしがき
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「おやおや、兄弟! 冗談でなしに
瞼
(
まぶた
)
が重くなつたと見えるな。もうそろそろ我が家へ帰つて
煖炉
(
ペチカ
)
の上へ這ひあがりたくなつたのぢやらう!」
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
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ワーリカは段々を洗い、部屋部屋の掃除をし、もう一つべつの
煖炉
(
ペチカ
)
を焚きつけ、それから店のほうへ駈けてゆく。仕事が多いので、一分間のひまもない。
ねむい
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
煖炉
(
ペチカ
)
が家のなかぢゆうを歩きまはつて鋤や壺や盥を
戸外
(
そと
)
へ追ひ出しただの……なんだのと、さつぱり辻褄のあはぬ夢を見てゐたのだと話した。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
おい、おつかあ、そこの
皮外套
(
トゥループ
)
を取つてくんな、寝敷にするだよ。お
前
(
めえ
)
のゐる
煖炉
(
ペチカ
)
の上へなんぞ行くもんけえ。どうしてどうして、行くもんけえ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
チューブが
教父
(
クーム
)
と腕をくみあつて、もうかなり家から遠く離れてゐるのを見てとつたので、彼は瞬く暇に
煖炉
(
ペチカ
)
から舞ひあがつて、二人の先𢌞りをして
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
彼は安楽椅子に腰かけたまま、そろそろ借地人の横着や細君の気紛れに悪態をつきはじめたが、例によって細君の顔は見ないで、
煖炉
(
ペチカ
)
の角へ眼をやっていた。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
部屋の真中に置かれた二つ三つの袋の他には誰ひとり人影のないのを確かめると、のこのこと
煖炉
(
ペチカ
)
から這ひだして、温かさうに著ぶくれた
裘衣
(
コジューフ
)
を脱ぎ捨てて
服装
(
みなり
)
をなほした。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
彼等の父親たちは楽々と
煖炉
(
ペチカ
)
のうへに寝そべつてゐたが、時をり、吸ひつけた煙管をくはへたまま
戸外
(
そと
)
へ出て来ては、いかにも素晴らしい大寒日和をさんざんに褒めののしつたり
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
混合酒
(
ワレヌーハ
)
や
洎天藍
(
さふらん
)
入りの
火酒
(
ウォツカ
)
がチューブを誘ひ寄せもしたであらうけれど、こんな暗夜に彼を
煖炉
(
ペチカ
)
から引き離して、家からおびき出すことはちよつと誰の手にもをへることではなかつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それはさて、何のためにこんな話をするのだらう? もうまる一時間も
煖炉
(
ペチカ
)
の中を掻き立てて、煙草の火を探してゐる人があるかと思へば、何の用があるのか、納屋の後ろへ駈けこむ御仁がある。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:05 呪禁のかかつた土地
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
再度の驚愕でやうやく我れに返つた教父は、わなわなと顫へながら女房の裾のしたへ
潜
(
もぐ
)
りこんだ。
長身
(
のつぽ
)
の勇士は狭い焚口から無理やりに
煖炉
(
ペチカ
)
のなかへ這ひこむなり、自分で焚口の扉を閉めてしまつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“煖炉(
暖炉
)”の解説
暖炉(だんろ、煖炉とも、Fireplace)とは、室内に作りつけられた暖房装置の一種である。暖房としての役割は副次的または無く、主に部屋の装飾として設置される場合もある。
(出典:Wikipedia)
煖
漢検1級
部首:⽕
13画
炉
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“煖炉”で始まる語句
煖炉棚
煖炉前飾
煖炉敷