トップ
>
然様
>
そう
ふりがな文庫
“
然様
(
そう
)” の例文
旧字:
然樣
それのみか
然様
(
そう
)
いう恐ろしいところではあるが、しかし
沈香
(
じんこう
)
を産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、
恵
(
めぐみ
)
を後人に
貽
(
おく
)
った。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「どうぞ、
然様
(
そう
)
いう訳でございますれば、……の御帰りになりまする前までに、こなた様の御力を以て其品を御取返し下さいまするよう。」
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼の南部の
九戸
(
くのへ
)
政実ですら兎に角天下を敵にして戦った位であるから、まして政宗が
然様
(
そう
)
手ッ取早く帰順と決しかねたのも何の無理があろう。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
秀吉に取っては第一には其の眼力が心細く思われるのであり、第二に辞退されて、ああ
然様
(
そう
)
か、と済ませたことが下らなく思われるのである。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
続往生伝は匡衡の孫の
成衡
(
しげひら
)
の子の匡房の
撰
(
せん
)
だから、これも信ずべきであるが、何様して
然様
(
そう
)
いう相違が生じたのであろう。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
何時の世にも
斯様
(
こう
)
いう俗物は多いもので、そして又
然様
(
そう
)
いう俗物の言うところは、俗世界には如何にも正しい情理であると首肯されるものである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
伝記家と
囚
(
とら
)
われて
終
(
しま
)
うのもうるさい。考証家、
穿鑿
(
せんさく
)
家、古文書いじり、
紙魚
(
しみ
)
の化物と続西遊記に
罵
(
ののし
)
られているような
然様
(
そう
)
いう者の真似もしたくない。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
又
下
(
しも
)
の者を頼みきって疑わぬところ、アア、人の
主
(
しゅ
)
たるものは
然様
(
そう
)
無
(
の
)
うては叶わぬ、主に取りたいほどの器量よし。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
世間一体を良くしようなどと心底から思うものが何処にござろう。又
仮令
(
たとい
)
然様
(
そう
)
思う者が有ったにしても、
何様
(
どう
)
すれば世間が良くなるか、其様な道を知っているものが何処にござろう。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“然様”で始まる語句
然様々々
然様〻〻