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無腰
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むこし
ふりがな文庫
“
無腰
(
むこし
)” の例文
ここに集まっている連中は、みんな両刀の者であるのに、幸内ばかりが
無腰
(
むこし
)
の平民、しかも雇人の身分でありましたから、遠慮に遠慮をして暫らく頭を上げません。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこで
脇差
(
わきざし
)
ばかり
挿
(
さ
)
してゐて、奉行に呼ばれると、脇差をも
畳廊下
(
たゝみらうか
)
に抜いて置いて、
無腰
(
むこし
)
で
御用談
(
ごようだん
)
の
間
(
ま
)
に出る。この御用談の間に呼んで捕へようと云ふのが手筈である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
一つには
無腰
(
むこし
)
であったから、刀を差して歩く人のみをめざした七兵衛の眼を
外
(
はず
)
れたものと見えます。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
中から
無腰
(
むこし
)
の宇津木が、
恬然
(
てんぜん
)
たる態度で出て来た。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
山崎は前夜の通り、
無腰
(
むこし
)
のまま
地味
(
じみ
)
な
藍縞
(
あいじま
)
の商人
体
(
てい
)
で平間の前へ
無造作
(
むぞうさ
)
に坐り
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
三人は大小を差していましたけれど、米友は
無腰
(
むこし
)
でありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“無腰”の意味
《名詞》
刀剣をつけていないこと。丸腰。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙