“無一国”の読み方と例文
読み方割合
むいっこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安「旦那まアあなたは彼方あちらへ、万年町さん、どうも主人はの通りな昔気質かたぎの人物ゆえ、無一国むいっこくな事を申しまして、誠に相済みませんが、どうか一つこゝの処だけを……」
わしゃア無一国むいっこくな人間で、いやにおさむれえへ上手をつかったり、窮屈におっつわる事が出来ねえから、矢張やっぱり胡坐あぐらをかいて草臥くたびれゝば寝転び、腹がったら胡坐を掻いて、塩引のしゃけで茶漬を掻込かっこむのがうめえからね
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)