“一文無”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちもんな50.0%
いちもんなし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮崎君夫婦はもともと一文無いちもんなしで渡道とどうし、関家に奉公中貯蓄ちょちくした四十円を資本とし、ひらけの約束で数年前此原野を開墾かいこんしはじめ、今は十町歩も拓いて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
聞くのは厭だとして、もし甲野が貰うと云いさえすれば行っても好いんだろう。——なに金や家はどうでも構わないさ。一文無いちもんなしの甲野のところへ行こうと云やあ、かえって御前の名誉だ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)