一文無いちもんなし)” の例文
聞くのは厭だとして、もし甲野が貰うと云いさえすれば行っても好いんだろう。——なに金や家はどうでも構わないさ。一文無いちもんなしの甲野のところへ行こうと云やあ、かえって御前の名誉だ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)