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為来
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シキタ
ふりがな文庫
“
為来
(
シキタ
)” の例文
旧字:
爲來
此
(
コノ
)
為来
(
シキタ
)
りを何時となく、女たちの
咄
(
ハナ
)
すのを聞いて、姫が、女の
行
(
ギヤウ
)
として、この野遊びをする気になられたのだ、と思つたのである。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ともかくも、まつり・まつりごとは、其用語例から見ると、昔から
為来
(
シキタ
)
りある行事、といふ意味に用ゐられて居る。
大嘗祭の本義
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
をとめの
閨戸
(
ネヤド
)
をおとなふ
風
(
フウ
)
は、何も、珍しげのない国中の
為来
(
シキタ
)
りであつた。だが其にも、
曽
(
カツ
)
てはさうした風の、一切行はれて居なかつたことを、主張する村々があつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
上代から然りと信ずる事は出来ぬにしても、尚江戸よりは古くの
為来
(
シキタ
)
りと考へられる。
幣束から旗さし物へ
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
首里の巫女「
大阿武志良礼
(
ウフアムシラレ
)
」は代々
久高
(
クタカ
)
氏の女性を出す、極めて古い
為来
(
シキタ
)
りであつた。
日琉語族論
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
かう言ふ風に、物を知らせるのが、あて人に仕へる人たちの、
為来
(
シキタ
)
りになつて居た。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
日吉山王の舟祭りに、膳所に渡御なると、粟の飯を献ることは名高い話であるが、其由来を此民譚では、若に粟飯を与へた田畑之助が、粟津の人であつた為、其が
為来
(
シキタ
)
りになつたのだとも言ふ。
愛護若
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
琉球では童名を
為来
(
シキタ
)
りの上から重んじてゐる。其は古くは、童名だけだつたのである。だから、王でも神号がなければ、童名のまゝ伝るのであつた。王号は其に加へるやうになつたものである。
日琉語族論
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
由来不明なる「
為来
(
シキタ
)
り」によつて、純粋にせられる事が多い。
古代生活の研究:常世の国
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“為”で始まる語句
為
為事
為方
為替
為人
為様
為体
為合
為業
為切